石見地方では秋祭りの夜になると様々な町の神社で神楽囃子が聞こえてきます。
日本神話において天岩戸隠れの段でアメノウズメが神懸かりをして舞ったというのがその起源とされています。
神楽は地方によって各々特徴が異なっており、その土地の長い歴史を物語ります。
各地の民衆の娯楽として演劇化されてきたものが、今もなお伝統芸能として受け継がれています。
石見の伝統芸能、地域の物語や受け継がれている芸を各社中ごとに展示しています。
そのスケールの大きさとダイナミックな動きは見た人を魅了します。美又温泉でも石見神楽定期公演が開催されております。
一般的な神楽とは異なり、軽快かつ激しい囃子と舞が特徴で、収穫期に自然や神に感謝を表す神事として神社において夜を徹して朝まで奉納されたのでした。
現在は華やかな演目が好まれ、演じられることが多く、地元の人々だけでなく遠方から訪れる観光客の目を楽しませています。
神楽囃子の調子・舞・衣装・明りの演出など、舞台の上の雰囲気は神々の世界を思わせます。軽快な囃子にダイナミックな踊りが生む迫力は、是非現地にて堪能していただきたいものです。
石見銀山は1526年(大永6年)に九州博多の豪商・神屋寿禎により発見され約400年以上にわたって採掘されてきた鉱山です。16~17世紀の約100年間には大量の銀が製錬され大内氏、尼子氏、毛利氏といった戦国大名の軍資金や江戸幕府の財源として使用されました。当時世界で流通した銀の3分の1が日本の銀であり、そのほとんどが石見銀山で産出されたものであったと言われております。